育方針

保育方針

基本的自尊感情と社会的自尊感情を育む
(保護者・保育者・友達と一緒に心通わせ共有しよう)

何気ない日常生活を送る中で、「私もお母さんと同じことを感じた・思った」「私は間違っていない・正しいんだ」等を感じさせる大人や仲間たちのさりげない自然な言動を薄い和紙に例え、その度に一枚ずつ糊付けしていくと、いつの間にか強固な厚さになり、どんなことにも心が折れない人間の土台・BASEである基本的自尊感情が築かれていきます。
その上に一つ一つ、ねらい・意味のある、将来に向かっていくときのモチベーションやエネルギーになるような五感に響く実経験をすることによって、社会的自尊感情を大きくしていきます。
頑丈な基本的自尊感情の上に、やる気を育む社会的自尊感情を膨らませていくことが、ぴっころ保育園の根底に流れる基礎・基本・マグマです。
いずれもの感情を育む上で大切な事は、やる気・本気・根気をもたらす、脳内物質のドーパミンが分泌するような適時・適切な前向きでプラスの「心に寄り添うことば」「共有・共感」であると考えています。

興味・関心・たのしさ

1.興味・関心・たのしさ

「興味・関心・たのしさ」があらゆることの出発点。「五感+第六感」を意識し、刺激することがベースです。
五感の各感覚を磨き高めなければ、第六感は生まれません。その第六感は、センスを光らせるだけではなく、犯罪や危険から身を守る予知能力にまで繋がってきます。いわゆる気配や空気を感じ、見極め、判断する力です。

 

ぴっころ=遊育

2.ぴっころ=遊育。すべてはThrough(○○を通して)の保育

ぴっころ=遊育。すべてはThrough(○○を通して)の保育(○○の保育ではなく、○○を通して、どんな面が育っていくのかを考えています。○○そのものの技術的な習得ではありません)。 この時期の「あそび・活動・生活」の中には小・中学校で学習する全教科のエッセンスが たっぷりと含まれているので、常に関連付けで活動し、心と能力を一緒に育て、地頭を鍛えていきます。

 

生きる知恵

3.生きる知恵

人間臭くどろどろと戯れて生活していく中ですべての生きる知恵を学びます。 友達との良質で人間的な関わり方、物事に対する構成力・判断力・創造力・持続力等々を身に付けていく過程を大切にしていきます。 真の戯れなしに人間性をもった子は育ちません。
今、社会で問題視されているコミュニケーション能力は、幼児時期のここから、じっくりと沁み込ませていくものです。

 

子供たちが主体的に動ける保育

4.子供たちが主体的に動ける保育

やる気や生きる自信をつけるため、子どもが受身になりがちなティーチングではなく、 前向きな応援であるコーチングが基本方針です。「子供たちが主体的に動ける保育」を目指します。

 

指導という言葉は馴染みません

5.指導という言葉は馴染みません

当園では一般的に考えられている「指導」という言葉は馴染みません。 あえて置き換えるなら、教える事だけではなく、考えさせること、助言をすること、 気付かせること、援助・手助けすること、支援すること、ほめること、共感すること、 注意すること、課題的なものを与えること等々、広義です。

 

内なるものから外へと導きだす

6.内なるものから外へと導きだす

Education(教育)の語源は、「内なるものから外へと導きだす」または「からまった糸をほぐす」という意です。
これを常に念頭に置き、保育士はたとえアクティブに活動していても、心は落ち着いて展開していきます。
明治時代に福沢諭吉が、Educationを「発育」と訳そうとしたパッションに近いものがあります。

 

プラス思考で考える習慣

7.プラス思考で考える習慣

友達や人・物・事象・自然等の良さ、素晴らしさが分かるように、生活の中で気づき、発見する楽しさ・ 面白さを感じさせて、プラス思考で考える習慣を身につけていきます。
その前向きな習慣は、友達同士認め合い、高めあえる関係にも成長していきます。

 

多方面のアングル

8.多方面のアングル

既成概念にとらわれることなく、多方面のアングルから物事をとらえられるように、柔軟な思考力や生きる知恵を身につけていきます。創造・想像する喜びと快感を味わい、その重要性を見出していけるように導きます。「その子の良さ、素晴らしさ、特性を見つけ出せる」キラリと光る個を見出せる 保育士・保護者になるために我々も努力をしていきましょう。

 

個を大切にする

9.個を大切にする

個(その子らしさ)を大切にする。人間の取り巻くあらゆる環境は、必ず、色・形・大きさ・強さ・長さ・ 面白さ・響き方等々、違うがゆえに我々は選択することができ、好みにまで発展していくから楽しくなってくる。すべてが同じではつまらない。良いズレや違いが世の中に豊かさをもたらしてくれることを忘れず、決して画一的な保育にならないようズレを楽しめる保育に留意していきます。個の良さを尊重し大切にしなければ、一人ひとりは育たない。少しずつ成熟してきた個が集まって民主主義的な真の社会・国家が構築される。人間の素がうごめいていて、伸びる時が幼児期です。ただし、他人に不快感を与える無秩序な個は軌道修正が必要です。

 

冒険教育

10.冒険教育

冒険教育では、日常的には使われない心身の様々な部分を刺激し、心身のバランス能力を高めると同時に、勇気やチャレンジ精神を育みます。ドキドキ感が子供たちを大きくさせます。
そして、何よりも大震災の教訓から、『予測不能なことに対する適応能力』を身につけていく事こそが将来に向かっていく時に、あらゆる分野・方面において必ずや活きてくると考えています。
・・・感覚がピュアなうちに少しずつ。

 

人的環境

11.人的環境

子どもには、自らが生まれながらに持っている「育つ」部分と周りが「育てる」部分があることに留意していくことで、過干渉・過保護またはその逆にならないようにします。せっかく発芽した種子のいい芽をつぶさないように・・・キイワードは人的環境です。

 

直接経験と間接経験をうまくリンク

12.直接経験と間接経験をうまくリンク

直接経験と間接経験をうまくリンクさせる。最適バランスこそが相乗効果を生み、ただの野生児でもなく、頭でっかちでもない、感性豊かな子に育てていくものと考えています。
追及する楽しさや面白さ、そして喜びが感じられるようになると、物事や現象の深みを感じとることができ、人生を楽しく展開できるようになっていきます。

 

センス・オブ・ワンダー

13.センス・オブ・ワンダー

センス・オブ・ワンダー(不思議さを見出す感性)を高める。もともと子供たちに備わっているが 次第に弱くなっていくもの。自然の中での活動中が特に大きなチャンスと捉え、アウティングする時を大切にしていきます。「なぜ」「なに」に寄り添い、追求できる子に育てていく。子供たちの トキメキ感、突撃感を大切にしていきます。

センス・オブ・ワンダー

14.共感する力と協調する力・・・育ちあう機会と経験

SNS等により自由・気軽に意見を表出できる一方、それが諸刃の剣となり、人間関係を泥沼化させてしまう現代社会。
それは、個々の自己満足度が充足され、精神安定剤的な電子機器の潮流があまりにも強いあまり、相手の心情を想像・理解する能力が低下あるいは鈍化してきているのかもしれません。
人間は10歳位までに脳が急激に発達します。その大切な時期に相応しい、行動や態度を合わせる喜びや楽しさを感じる経験が、減少している事も少なからず関係しているのではないか。
就学した後、「仲良く協力してやりましょう」と導こうとしても、うまく機能せず友達関係が陰湿なトラブルにまで発展してしまう事も多々あります。
就学前に、友達と一つの目標に向かって心をあわせ努力をしたり、ぶつかりあいながらも完成や達成の快感を得ることができるような“育ちあう機会・経験”を、在園中にたっぷりと積み重ねて、人間性豊かな人間力のある大人を目指し、人間くさく高め合える子供たちを育てていきます。

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